取組高から考える相場(金と白金) 金と白金が調整入り、踏みとどまるか?

2020年9月28日 投稿

 

まずは金の価格と、NY金ETF残の推移から見てみましょう。

 

国内金・取組内容・値段推移 NY金・ETF残高推移

 

まず国内金連休明けに急落となり、連休明け23日水曜日の朝は6,450円からのスタートでした。

 

その日はお昼ごろから緩み始め、8月12日の安値6,412円を割り込んでからは、大引けにかけて下げを加速し、6,358円の安値引けとなりました。

 

直近は先限で6,269円安値となっています。

 

NY金のETF残高は国内休場中の21日31.83トンもの大量買いが入りましたが、その価格帯を下に突き破り、23日には11.09トン投げのような売りが出ました。

 

これらを見ると金は調整に入っていることが伺えます。

 

大阪金の日足チャートを見てみましょう。

 

チャート 大阪金 期先つなぎ足 日足 8月12日安値6,412円

 

続いてNY金の日足チャートです。

 

チャート NY金 中心限月(20/12) 日足 8月12日安値1,874.2ドル

 

国内金日足チャートを見ると、8月12日安値6,412円を割り込んだところで、3日間持合っている形ですが、7月27日から9月18日までの持合いを下に抜けているので、上のレンジに戻るには少々時間がかかりそうな位置にいます。

 

NY金の日足チャート8月12日安値1,874.2ドルを抜けたところで持合っている形になっています。

 

1,800ドル近辺まで試してもよさそうな形ですが、1,850ドル辺りで止まっている状況です。

 

続いてNY金ファンド取組推移です。

 

NY金の大口投機玉(オプション取引を含む)

 

NY金ファンド取組推移は価格の下落と共に差引買残を大きくらし、これを書いている9月28日(月)時点でNY金12月限は1,865ドル近辺まで下げているので、差引買残をさらに減らしていることが想像できます。

 

これらを見ても調整に入っていることが分かります。

 

ここでユーロドルの日足チャートも見てみましょう。

 

ユーロ/米ドル

 

ドル建て金価格ドル高になると下落し、ドル安になると上昇する傾向にあります。

 

それを踏まえた上でユーロドルの日足チャートを見てみると、ネックラインを割ってドル高の方向に動きそうに見えているのも、金価格が上昇しにくい理由の一つになっているようです。

 

続いて白金の価格と金の鞘(価格差)を見てみましょう。

 

国内白金・取引内容・値段推移(金と白金の価格差推移)

 

白金は国内連休明けに大きく下落しましたが、金との価格差(鞘)は縮まりませんでした。

 

下落率で言えば、白金の方が金より下げ率が高くなってしまいました。

 

は23日(水)6,358円で238円安(3.61%安白金は2,919円で245円安(7.74%安))

 

これらを見ると金と白金は価格差がメインで動いていることが分かります。

 

金と白金の価格差(鞘)を縮めるには、白金独自の買い材料が俄然必要になりそうです。

 

続いて大阪白金の日足チャートです。

 

チャート 大阪白金 期先つなぎ足 日足 7月31日安値3,008円

 

国内白金は7月31日の安値3,008円割り込んで下のレンジに突入しました。

 

2,800円近辺は取り組んでいた時間が長く、結構な下値抵抗になる場所にいます。

 

金がこれから下落し、白金が2,800円の抵抗で堪える場面があれば金と白金の価格差(鞘)は縮まる可能性がありそうです。

 

NY白金の日足チャートも見てみましょう。

 

チャート NY白金 中心限月(20/10) 日足 9月3日安値882.6ドル 9月24日安値821.3ドル

 

9月3日の安値882.6ドル割り込み、9月24日には821.3ドルまで突っ込む場面がありました。

 

800ドル近辺は取り組んだ時間が長かった分、下値抵抗としてとりあえず機能しそうです。

 

金と白金の価格差(鞘)日足終値チャートです。

 

鞘チャート 大阪金 期先つなぎ足 大阪白金 期先つなぎ足 日足 3,703円 3,322円 3,550円 3,366円

 

金と白金の価格差(鞘)チャート三角持合いに入っていますね、白金高のトレンドが中々出ませんが、持合いがどちらに抜けるのか?という局面と言えそうです。

 

続いてNY白金、ファンドの取組推移です。

 

NY白金の大口投機玉(オプション取引を含む)

 

NY白金9月15日から22日124.8ドル下落したので、ファンドは大きく差引買残らしました。

 

去年7月以来の差引買残です。その時のNY白金価格は800ドル前半でした。

 

去年2月に一回売り越しになったことがあり、その時の値段が789.6ドルで1,153枚の売り越しとなり、それから今までは、買い越しで推移しています。

 

ファンドに売らし切ってしまった方が、上昇しやすくなるかもしれませんね。

 

玉整理の時間帯なので、整理がどこまで進んでいるか?という意味ではファンドの取組を見るのも悪くないと思います。

 

相場を考える上で参考にして下さい。

 

 


-商品先物取引の登り方- 吉田文吾の知ってお得な先物コラム

 

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