取組高から考える相場(金) 金は年明けロケットスタート、勢いは維持できるのか?
明けまして、おめでとうございます。
皆様に、本年の相場で御多幸がありますよう、心からお祈り申し上げます。
まずは金の価格と、NY金ETF残の推移から見てみましょう。

年末は平穏な動きでしたねえ、ただ年明けは大幅上昇から始まりました。
大阪金の日足チャートを見てみましょう。

去年までは上値抵抗に押し返されていましたけども、年明け一発目は、申し合せたように、トレンドラインを超えてきました。
続いてNY金の日足チャートです。

去年末までのNY金日足チャートで、上に抜けるかどうか?の位置でしたが、年明け、金の一発目の相場は東京から始まり、これを書いている1月4日お昼には1,927ドル辺りにきています。トレンドラインを上抜けた形になっています。
ユーロドルの日足チャートです。

ユーロドルは、ドル安継続中となっています。
NY金/ユーロドルのグラフも見てみましょう。

東京時間のNY金/ユーロドルはお昼の時点で1,573まで買われています。
まだ、トレンドライン内に位置しています。
日本国内も緊急事態宣言の話も出始めたので、金の人気が出始めたかもしれません。
本格的な上昇になるには、NY金のETF残高も増えてくるはずなので、そのあたりも見ておく必要がありそうです。
NY金、ファンドの取組推移です。先週分は明日発表なので、先々週までの発表を載せておきます。

12月22日の時点ではドル安傾向による金の買いが出ていたようですねえ。
さて、2021年もスタートしましたが、金が1年間でどれくらい上下したのか?
区切りやすい、年末終値から翌年の終値で見てみました。
1995年12月末終値から調べています。

2000年頃は安かったですねえ、1,000円くらいだった金が20年後は6倍になっています。
1995年から見ていますが、着実に金価格は上昇をしているのが分かります。
金に人気が付いていることも、上昇要因の一つですが、根底には、金の残量は固定されていますが、ドルや円などの紙幣は経済対策などで増え続けているので、金の価格が上がってしまうのが必然となっています。
お金の価値が下がり、相対的に金の価値が上がるということです。
相場ですから上へ行き過ぎれば大きく下がることもありますが、長い目で見れば、着実に金の下値が切りあがっていることが分かります。
金価格が下がっていくには、大量の金鉱山の発見があるか、発行紙幣の量を減らし紙幣価値が上昇するかですが、それは中々実現しないでしょうねえ。
金価格の根底にはこのような特性があることを覚えておいてください。
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