取組高から考える相場(金) バイデン大統領就任でリスク選好の動き、金価格の行方は?
まずは金の価格と、NY金ETF残の推移から見てみましょう。

さて、国内金は6,200円を挟んでの持合いに移行してきました。
NY金のETF残高も15日の安い日に買って、戻った日に少し売ってと逆張りの動きが見られます。
大阪金の日足チャートです。

国内金の日足チャートはここ最近、6,100円台前半で下髭が出るようになってきました。
値固めに入るのか?といった状況です。
続いてNY金の日足チャートです。

こちらは1,850ドルを挟んでの攻防ですねえ、1,800ドル前半を固めることができるか?という場面に見えます。
ユーロドルの日足チャートです。

ユーロドルは1月18日の安値1.2055から切り返し、NY金もそれに合わせて切り返しの格好となっています。
NY金/ユーロドルのグラフも見てみましょう。

ユーロドルでドルが安くなると、インフレヘッジの買いが金に入り、NY金/ユーロドルは切り返しました。中期的に三角持合い継続中となっています。
米国10年債利率の推移も見てみましょう。

米国10年債利率は1%を超えてから持合いの格好となっています。
緩やかな上昇トレンドは継続中となっています。
NY金、ファンドの取組推移です。

NY金は取組高の減少が続いていますねえ、去年の3月24日には1,254,370枚まで膨らんだのですが、1月19日には735,630枚まで減少しました。
NY金自体は、調整を済ましている状況となっています。
今の金価格は短期的に見て、ドルが安くなるか高くなるかに連動して、上下に動いている状況です。
金価格が中期的に強い上昇をするために必要なのは、NY金のETF残高の増加傾向、米国債券利回りの低下傾向、世界の中央銀行による金(ゴールド)の購入傾向が強くなることがあり、その状況にドル安が絡んでくると、金価格の強い上昇が起きやすくなります。
しかし、ドルの価値に対し金価格が上昇しすぎると、世界の中央銀行は金(ゴールド)の売却傾向に変わり、金相場に水をかける状況が起きるようです。
長期的に見ると、金価格の下値は切りあがっているので、金(ゴールド)自体は根本的に強いということに、今のところ変わりありません。
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