取組高から考える相場(金) 6,100円台を固め上昇するも失速、今後の金価格の行方は?
まずは金の価格と、NY金ETF残の推移から見てみましょう。

国内金はここ最近、6,100円台を固める動きが続き、1月29日の夜間取引では6,318円まで買われる場面がありました。しかし上に走る事は出来ず、6,200円中盤まで押し戻される形となっています。
NY金のETF残高も利食い売りで減少が続いており、上値を買っていく状況にはなっていません。
大阪金の日足チャートです。

国内金の日足チャートは6,100円台で10営業日くらい持合い、上昇しようとしましたが、利食いに遭い上髭を付けている形です。
続いてNY金の日足チャートです。

NY金の日足チャートは1,850ドルを中心とした値動きで、これと言ってトレンドが出ているようには見えません。
ユーロドルの日足チャートです。

ユーロドルは1.2050辺りを下値に持合っている状況です。
方向性はまだ出ていません。
NY金/ユーロドルグラフです。

今のところ、金(ゴールド)自体に強弱感は無い状態ですねえ、価格自体は為替の変動などで、上に行ったり下に行ったりしているように見えますが、金(ゴールド)自体に買い人気が付いているわけではありません。
NY金ETF残高推移のグラフです。

NY金ETF残高推移のグラフは、去年の3月から8月辺りまで力強く残高を増やしていましたが、今は緩やかに残高を減らしている状況です。
米国10年債利率推移のグラフです。

こちらは、NY金ETF残高推移とは逆で、去年の8月辺りまで、利率が下落傾向でしたが、それからは緩やかな利率の上昇傾向となっています。
NY金、ファンドの取組推移です。

NY金のファンドは差引買残を増やしていますが、取組高自体は減っているので上値を追うには、力不足の感は否めない取組高と言えそうです。
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