取組高から考える相場(金) 金価格はボックス圏の値動き、今後の動きをどう考える?
まずは金の価格と、NY金ETF残の推移から見てみましょう。

国内金は2月1日に6,322円まで戻しを入れましたが、その後は失速となり、5日には6,070円まで突っ込み、これを書いている8日は値段を戻し、6,160円近辺となっています。
NY金のETF残高は1,800ドル割れで買いを入れ、戻りで売っています。最近は逆張りの手を振っている感じです。
米国10年債の利率は、上昇傾向継続中となっており、金の足を引っ張っている状況です。
大阪金の日足チャートです。

国内金の日足チャートは、戻りを入れるも売られました。直近の6,055円は割れなかったので、ひとまず小休止ですが、上値を追っていける状況には無いようです。
続いてNY金の日足チャートです。

NY金の日足チャートは1,850ドル売の形になっています。1,800ドル割れは一応買われていますが、上値が重たくなっているので、少し心配の形になっています。
ユーロドルの日足チャートです。

ユーロドルは1.2000を割ってからドル高に振れ、それと合わせるように金(ゴールド)も急落となりました。しかし翌日にはドル安となり、金価格も戻しました。ユーロドルの戻りに対し、金(ゴールド)の戻りは若干弱い感じもします。
NY金/ユーロドルグラフです。(算出にはNY金の終値とNY金取引終了時間のユーロドルの値を用いて計算しています。)

NY金/ユーロドルをグラフで見ると、三角持合いを形成中で、下値では何とか踏みとどまっている形となっています。
NY金ETF残高推移のグラフです。

NY金のETF残高は緩やかな売却傾向となっています。
米国10年債利率推移のグラフです。

米国10年債の利率は上昇傾向継続中となっています。
金(ゴールド)にとっては逆風の指標が続いています。
この状況では、為替がドル安に動いても、金価格自体の戻りは鈍くなってしまいます。
NY金、ファンドの取組推移です。

NY金は取組高の減少が続いています。
去年の3月には125万枚の取組高がありましたから、大分減ってしまいました。
金(ゴールド)の人気離散が続いています。
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