夕刊:日経平均株価は大幅安で23000円割れ。貴金属も軟調。オイル、ゴムも大幅安。

    • 更新日:20/10/30
為替

午前中の外為市場は、ユーロドルは1.1690ドル付近までじり高。前日は1.1650ドル近辺まで弱含んだが、時間外取引での米国株先物の下げ幅縮小を背景にドル買い圧力は和らいでおり、戻りを試す展開になっている。また、ショルツ独財務相が「(都市封鎖でも)独経済に体力があるため、長期的な景気後退(リセッション)に陥る事態は回避できる」との見方を示したことで、ユーロの買い戻しも入っているようだ。トルコリラ円は前日の海外市場で反発したものの、オセアニア市場から再び弱含んでおり、12.52円付近まで下落。宗教問題に関連して仏紙がトルコのエルドアン大統領の風刺画を掲載した件に関し、トルコ政府は法的・外交的な措置を取る方針と報じられた。これを受け、両国関係の泥沼化を嫌気したリラ売りが改めて出ているようだ。ドル円は、本日は月末の5・10日(ゴトウビ)であり、本邦実需筋によるドル買いで下げ渋る場面もあったが、仲値通過後は104.44円前後まで軟化している。

株式(日経平均)

本日の日経平均株価の終値は前日比354.81円安の22977.13円。前引けの日経平均株価は前日比185円57銭安の2万3146円37銭。東証1部の売買高概算は5億2042万株、売買代金は約1兆781億円。値上がり銘柄数は338、値下がり銘柄数は1776、変わらずは59銘柄だった。日経平均株価は5日続落。NYダウは反発したが、前日の日経平均株価は下げ渋って引けたことから、小幅安でスタートした。NYダウ先物が下落していることも警戒感を呼び、その後下げ幅を拡大した。週末要因に加え、米大統領選を控え積極的な買いは見送られている格好だ。午後に入ってドル売り円買いの動きがさらに加速。一時104円13銭を付ける動きを見せた。ユーロ円が午前中の122円00銭台を中心としたもみ合いから121円62銭を付けるなど、円は全面高基調。NY引け後のアップルの決算がさえず、ハイテクを中心に米株先物に売りが出る流れが午後も継続。日経平均も午後に入って下げ幅を広げており、リスク警戒感が強まった。欧州・米国で広がる新型コロナウイルスの感染拡大の動きが継続。ドイツで昨日の一日当たり新規感染者数が初めて2万人を超えるなど、状況が深刻化する中でリスク警戒の円買いが出た面も。午前中は昨日のラガルドECB総裁発言を受けたユーロ売りに対する調整の買い戻しが目立ったユーロドルは、午後に入って上昇が一服。ユーロ円の売りもあって高値から値を落とす展開に。後場は大引けにかけ売りが膨らみ日経平均株価は300円を超す下落となった。NYダウ先物が下げ幅を拡大するなかポジションを落とす動きが強まったほか、週末で利益確定売りも優勢の展開となった。前日のNYダウは139ドル高と5日ぶりに反発したが、戻りは鈍いとの見方が出ていた。東証1部の87%の銘柄が下落し、東証33業種の全てが値下がりする全面安となった。

貴金属

金先限帳入値6270円(前日比-60円)銀先限帳入値78.1円(前日比-0.6円)白金先限帳入値2840円(前日比-89円)パラジウム先限帳入値7500円(前日比-0円)金、銀は総じて続落。金はニューヨーク安を受けて売り優勢で始まった。その後は、円安一服が圧迫要因になったが、ドル建て現物相場の下げ一服をきっかけに値を戻した。銀もドル建て現物相場の下落を受けて売り優勢となった。金はドル高が圧迫要因になった。欧州中央銀行(ECB)は定例理事会で主要な政策変更を見送り、12月に追加対策を講じる可能性を示唆した。ラガルドECB総裁は会見で「われわれは新型コロナウイルスのパンデミックと感染拡大、および感染拡大抑制策が経済に及ぼす影響の重大性を認識しており、次回理事会で政策措置を調整する必要があるとの見解で一致した」と表明した。ドイツとフランスがロックダウン(都市封鎖)の再導入を決定したことに加え、スペインが緊急事態宣言を来年5月まで延長するとし、ユーロ圏の景気の先行き懸念が強い。第3四半期の米実質国内総生産(GDP)速報値が年率換算で前期比33.1%増と、政府が統計を開始した1947年以来最大の伸びを記録した。政府が導入した3兆ドルを超える景気刺激策が個人消費を押し上げた。米新規失業保険申請件数は75万1000件と、前週の79万1000件から減少した。ただ新型コロナウイルスの感染拡大が続くなか、高水準で推移している。一方、米国家経済会議(NEC)のカドロー委員長は追加の新型コロナウイルス経済対策について、いかなる合意も当面は待たざるを得ないとの見方を示した。ペロシ下院議長が足を引っ張っている、としており、当面は米大統領選を待つことになりそうだ。午後に入ると、下げ幅を縮小したが、ドル建て現物相場の戻りが売られたことや円高を受けて軟調となった。銀は金の下げ一服を受けて期先2本がプラスサイドに転じる場面も見られたが、戻りは売られた。前営業日比は、金標準、金ミニが71~55円安、ゴールドスポットが64円安、銀が4.2円安~変わらず。

石油

原油先限帳入値24820円(前日比-1420円)ガソリン先限帳入値37400円(前日比-1260円)灯油先限帳入値40030円(前日比-1420円)午前中の石油市場は下落。欧州で新型コロナウイルスがまた大流行しており、経済活動の制限を背景に景気が落ち込み、石油需要が下振れする見通しであることが重し。欧州の主要国は第1波と比較にならないほどの感染爆発に見舞われている。円相場が1ドル=104円半ばで推移し、東京時間帯に入って円買いが優勢となっていることも圧迫要因。ただ、時間外取引でニューヨーク原油は小反発しており、国内市場を下支え。日中取引開始後、東京原油先限は下落。2万5450円まで水準を切り下げたが、夜間取引の段階で売りは一巡している。石油輸出国機構(OPEC)加盟国のクウェートはOPECプラスのどのような決定でも支持すると表明した。同国の石油相が国営通信を通じて発表している。関係筋の話としてアラブ首長国連邦(UAE)やクウェート、イラクが、サウジアラビアやロシアの意向に反して増産を望んでいるとの報道を否定した。午後は総じて大幅続落。為替が1ドル=104円台前半のもみ合いとなるなか、前日の海外原油先物がリスクオフの動きでさらに下落して底割れしたことに圧迫された。この日のアジアの時間帯の夜間取引でも午後後半から下落しており、東京石油の下げ幅も大きくなった。また、この日のドバイ原油の現物も軟調に推移している。主要3油種では、週明けに最終決済日が迫っている原油の10月限が小幅高で引けたことを除くと、軒並み4ケタ安で沈んだ。前営業日比は、ガソリンが1620~1260円安、灯油が1540~1390円安、軽油は出来ずだが、名目値で600円安。原油が1510円安~80円高。中京ガソリンは3300円安~変わらず、灯油は2800円安~変わらず。

ゴム

ゴムRSS3号先限帳入値250.2円(前日比-11.8円)TSR20先限帳入値 出来ずRSS3号は、総じて反発。9日の東京夜間が大幅安となったものの、同日の上海夜間の中心限月1月限が小じっかりと推移したことや、ドル円がやや円安方向に振れたことを受けて、買いが優勢となった。その後、日中取引の上海ゴムがプラスサイドに転じると、期先限月を中心い買い意欲が一段と高まり、11月限を除いて大幅高となっている。先限は、夜間取引で244.1円まで水準を引き下げたものの、ファンダメンタルズに大きな変化がないことや、上海ゴム高を好感し、買いが先行している。一時、272.9円まで上昇し、夜間の安値から28.8円も水準を引き上げた。ゴムの需給をみると、ラニーニャ現象の影響から、年末にかけてタイトになるとの見方があり、期近は崩れにくそうだ。このため、期先が突っ込むと、積極的に押し目を拾う動きがみられる。午後は一時、期先限月を中心に一段高となり、先限は278.8円まで上昇した。だが、終盤、上海ゴムがマイナスサイドに転じると、急速に地合いを緩め、総じて二ケタ安で取引を終えた。TSR20は出来ず。大引けのRSS3は、前営業日比は13.2円安~7.0円高、4月限は同11.8円安の250.2円。

とうもろこし・大豆

コーン先限帳入値は24310円(前日比-110円)とうもろこしは、まちまち。当先が買い優勢。その他の限月は下落。月末商いで新規売買は見送りムードで玉の出方次第。前日のシカゴは期近が小幅続落、30日の夜間取引も売り優勢だが、反応薄。先限が堅調。シカゴ夜間取引で期近12月限が一時395セント台まで下げ幅を拡大したが、2万4490円までジリ高で逆行高。先限が堅調に推移は意外な印象だ。2万4300円で下げ渋り、21年11月限の発会値2万4280円割れを回避したことで底堅さが示されたことで反転か。午後はマイナスサイドに軟化すると一段安となり、夜間取引の安値2万4300円に顔合わせし、そのまま110円安で引けた。1月当限は360円高で高もちあいで引けた。前営業日比は230円安~360円高。先限は同110円安の2万4310円。


掲載内容は情報提供を目的としております。情報につきましては細心の注意を払っておりますが、正確さを保証するものではありません。また、取引における判断はお客様ご自身で行って下さい。