夕刊:中国での新型肺炎拡大を懸念し日経平均株価大幅下落、原油も大幅下落、東京金、銀上昇

    • 更新日:20/01/27
為替

27日の東京外為市場でドル・円は下げ渋り。中国の新型肺炎の感染拡大への警戒感から日経平均株価が大幅安となり、ドルは一時108円70銭台まで売り込まれた。その後、リスク回避のドル売り・円買いはいったん収束したが、被害の広がりへの警戒感は根強く、円買いに振れやすい地合いは継続。ユーロ・円も強含み。引き続きドル・円につれる展開となり、一時120.35円付近まで上げる場面があった。ユーロ・ドルは、欧州勢の本格参入を前に1.1030ドル付近でこう着している。これまでの取引レンジ:ドル・円108.73円~109.12円、ユーロ・円119.94円~120.35円、ユーロ・ドル1.1021ドル~1.1037ドル。

株式(日経平均)

27日の東京株式市場で日経平均株価は大幅続落し前日比483円67銭(2.03%)安い2万3343円51銭で引けた。(高値2万3463円89銭-安値2万3317円32銭)TOPIX:1702.57 -27.87 1.61%安、マザーズ:851.45 -17.95 2.06%安:新型肺炎を巡り、中国メディアによると、患者数は累計で2000人を超えてきており、団体客の渡航中止なども伝えられる中、中国経済のみならず、世界経済への影響等も警戒されるなか、売り優勢の相場展開となった。現物市場も窓開け始まりテクニカル面で支持線として意識されていた25日線をあっさり割り込んで始まった。ただ、寄り付き直後の23317.32円を安値に、その後は下げ渋りをみせもみ合いとなり、前場半ばには一時23463.89円まで下げ幅を縮める局面もみられた。テクニカル面では75日線(23218.68円)に接近してきており、これが支持線として意識される格好から、さらに売り込む流れにはなっていない。新型肺炎を巡る報道等が押し目買い意欲を後退させているほか、イラクの首都バグダッドにある米大使館がロケット弾攻撃を受けたと、一部通信社が報じており、地政学リスクも警戒されている。感染拡大傾向に変化がない限り下値模索の展開か。個人的にも不安感が増大しています。

貴金属

金先限帳入値5534円(前日比+42円)銀先限帳入値64.0(前日比+1.0円)白金先限帳入値3491円(前日比-57円)パラジウム先限帳入値7820円(前日比-264円):週末24日のNY商品取引所の金先物相場は、新型肺炎の世界的な拡大への懸念が強まる中、続伸した。東京金は、大幅上昇。午前中は、リスク回避の動きを受けて買い優勢で始まったのち、ドル建て現物相場の上げ一服に上値を抑えられた。午後に入ると、ドル建て現物相場の押し目が買われたことを受けて堅調となった。先限は前日比38円-40円高の5530円前半で推移。5519円で押し目を買われた。大引けにかけて日経平均株価の下げ幅が再度500円超になり金も強含みで引けた。中国の新型コロナウイルスの感染拡大に対する懸念からリスク回避の動きとなったことが強い支援要因になった。ドル建て現物相場は8日以来の高値1586.22ドルを付けたのち、上げ一服となったが、1577ドル台で押し目を買われた。一方、円相場は108円台後半の円高に振れた。銀は、金堅調に連れ高となった。金は、41円高~44円高、銀は、0.2円高~1.3円高。プラチナ系貴金属(PGA)は、総じて下落。プラチナは、ドル建て現物相場の下落や円高を受けて売り優勢で始まった。その後は、ドル建て現物相場の1000ドル割れを受けて軟調となった。パラジウムは、NY安と円高を受けて総じて急落した。プラチナは、58円安~31円安、パラジウムは、358円安~99円高。

石油

原油先限帳入値37370円(前日比-2150円)ガソリン先限帳入値50880円(前日比-2220円)灯油先限帳入値54090円(前日比-2220円):週末24日のNY商業取引所の原油先物相場は、中国での新型肺炎拡大が石油需要減退を招くとの懸念から売り込まれ、4日続落した。東京石油市場は大幅安。新型コロナウイルスの感染拡大が世界経済に悪影響を与え、原油需要の減少懸念から下落。円高、株安で投資家心理が弱気に傾き、原油中心に2000円以上の下落が目立つ。円相場は108.90円台で推移、週明けの時間外取引でNY原油は続落し、直近の安値更新の動き。原油先限は寄り付き直後に3万6550円まで急落。先限つなぎ足で昨年11月1日以来の安値に沈んだ。昨年11月1日の安値3万6500円が支持線となり、下げ過ぎが修正され、3万7690円まで戻した。しかし戻り売り圧力は強く、3万7500円水準でもみあいを強いられている。期先5、6月限が一代安値を更新し、序盤から前半でかなり投げ売りがあったもよう。ガソリン、灯油20年8月限が新甫発会し、ガソリンが序盤、発会値から大幅に下落。しかし灯油の上昇、原油が下値を切り上げたことから持ち直し、発会値より小高くなっている。原油は、2330円安~440円安、ガソリンは、2220円安~2000円安、灯油は、2510円安~2200円安。

ゴム

東京ゴムRSS先限帳入値174.0円(前日-8.2円)ゴムTSR先限帳入値160.5(前日比-7.1円)東京ゴムRSS3号は、期近以外大幅続落。新型コロナウイルスの感染拡大懸念からリスク回避の動きが強まり、売りが先行している。先限は、一時170.0円まで水準を引き下げた。なお、きょう納会を迎える1月限は、今日の日中取引では、2枚約定した。TSR20も大幅安となっている。今日の東京ゴムは、新型コロナウイルスの感染拡大懸念から、急落となっている。先週までと違い、新規売りで出ているとみられ、出来高も増加している。今日、ここまでの取引では、先限は170.0円まで下落した。ここからの下値のメドだが、昨年10月からの上昇場面では、押しらしい押しもなく上げたことから、目立った支持線が見当たらない。また、昨年10月3日から今年1月17日までの上昇の61.8%押し水準である175.0円を下抜いていることから、テクニカル的には、このまま下値を探る展開が続く可能性もある。

とうもろこし・大豆

コーン先限帳入値23950円(前日比-550円):東京コーンは、大幅安。24日のシカゴコーンの下落、円高、他商品で大幅安が続出したことから先限主導で下落。週明けのシカゴ夜間取引が続落となると、先限は一時2万3970円まで下げ幅を拡大した。下値を切り上げ、かろうじて2万4000円台に戻したが、大幅安状態から抜け出せず。大引けにかけては、2万4000円割れとなった。東京コーンは下放れ商状。先限は当面の支持線とみていた今月17日の安値2万4250円割れとなり、買い方の手じまい売りが先行ムード。株式市場、原油、ゴム、プラチナ、パラジウム市場がパニック的な売りを浴び、大幅安となり、その動きに巻き込まれている。


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