朝刊:ECB理事会が開催され政策は据え置き。ゴールドは小反落。ダウは横ばい。オイルは小反落。

  • 更新日:21/01/22

2021/1/21 付 中心限月価格<現地時間>

銘柄 限月 終値 前日比
NY金 21/02 1865.9 -0.6
NY銀 21/03 2375.1 -28.1
NY白金 21/04 1128.0 11.6
NYパラジウム 21/03 2375.1 -28.1
NY原油 21/03 53.13 -0.18
NYガソリン 21/02 154.79 0.40
シカゴコーン 21/03 524.25 2.25
シカゴ大豆 21/03 1370.25 0.75
NYダウ 31176.01 -12.37
ドル/円 103.48 -0.06
ユーロ/ドル 1.2169 0.0063
NY為替

ニューヨーク外国為替市場でドル円は買い戻しの動きが見られ103.65円付近まで上昇する場面が見られた。本日の21日線は103.55円付近に来ており、その水準での振幅が続いた。NY時間に入ってからの上げは米国債利回りの上昇がサポートしたようだ。米国債利回りの上げについては、この日のECB理事会を受けて欧州債利回りが上昇の反応を見せており、米国債利回りも連れ高となったものとみられる。ただ、きょうのドル円は103.35円付近まで値を落とすなど、次第に上値が重くなっている印象は否めない。今週は104円台に上昇して始まったものの、維持することができずに103円台に値を落としている。21日線の下を再び試す動きも出ており、昨年3月以降続いている下降トレンドに変化の兆しは出ていない。全体的には103円台での膠着感が強まってきており、次のアクション待ちといった印象だ。ユーロドルは伸び悩む動きが見られたものの、本日高値圏での推移。目先は21日線が1.22ドルちょうど付近に来ており意識される。この日はECB理事会が開催され、大方の予想通りに政策は据え置かれた。注目は声明やラガルドECB総裁の会見だったが、それを受けてユーロドルは買いの反応を示した。声明では「パンデミック緊急購入プログラム(PEPP)の全額を使うとは限らない」との文言を繰り返したほか、ラガルドECB総裁は、「見通しのリスクは下に傾斜しているが、顕著ではない。経済活動は12月に提示した基本シナリオにほぼ沿っている」と述べていた。一部からは、感染拡大が一向に収束を見せず、部分的都市封鎖も延長される中、ハト派な言及が出るのではとの見方もあっただけに、今回の総裁会見は若干楽観的な印象が出たのかもしれない。ユーロドルは1.20ドルまで調整の可能性も指摘されていたが、1.22ドル台を回復し、その水準を固めることができれば、1.25ドルを目指す展開に戻る可能性も出てきている。ポンドドルは上値を伸ばす展開が見られており、一時1.37ドル台半ばまで上昇する場面がみられた。2018年4月以来の高値水準。ECB理事会を受けてユーロが買われており、ポンドも連れ高となった。

NYダウ

米株式市場でダウ工業株30種平均は小幅に3営業日ぶりに反落し、前日比12ドル37セント安の3万1176ドル01セントで終えた。終値はナスダック総合指数が73.67高の1万3530.91、S&P500が1.22高の3853.07。前日は最高値を更新したが、きょうは上げ一服といったところのようだ。ただ、下押す動きもなく上向きの流れは続いている。前日はバイデン大統領が就任し、ワクチン接種のペース加速、地方政府へのより多くの資金提供、また、国防生産法を使用し、多くのマスクと機器を作る10の大統領命令を発表した。底堅い決算に加え、バイデン大統領がワクチン接種の加速を狙った対策を打ち出したことで、株式市場は今年下期の景気回復への期待を強めている。市場ではバイデン大統領が打ち出している1.9兆ドル規模の追加経済対策に関して、民主党内からも反対の意見が出るなど、そのままでは成立は難しいと見方も出ている。それでも12月に成立した追加経済対策に加えて、大規模な対策になると見られており、株式市場のモメンタムを支えているようだ。

NY貴金属

ニューヨーク金は小反落、銀は続伸。終値の前日比は、金が1.0~0.6ドル安、中心限月の2月限が0.6ドル安、銀が8.3~9.2セント高、中心限月の3月限が8.8セント高。金2月限は小反落。時間外取引では、リスク選好のドル安を受けて堅調となった。日中取引では、ユーロ高一服を受けて上げ一服となったが、押し目は買われた。米長期金利が上昇し、金利の付かない金の投資妙味が薄れた。ドル安を受け、ドルの代替資産としての買いが入り下値は堅かった。銀3月限はリスク選好のドル安が支援要因となったが、日中取引のユーロ高一服に上値を抑えられた。ニューヨーク金2月限は小反落。時間外取引では1865.6~1874.6ドルのレンジで推移、前日比0.3ドル高の1866.8ドルとなった。2月限は高寄りしたのち、リスク選好のドル安を受けて堅調となった。バイデン米政権の誕生でリスク選好の動きが続いた。日中取引は、ユーロ高一服を背景に利食い売りなどが出て上げ一服となった。時間外取引の安値を割り込むと、テクニカル要因の売りが出て1857.5ドルまで下落した。その後は、ユーロの下値が限られたことから押し目を買われた。リスク選好のドル安が支援要因となったが、欧州中央銀行(ECB)理事会で量的緩和が維持されると、ユーロ高が一服した。ラガルドECB総裁は、ユーロ圏の成長見通しを取り巻くリスクは引き続き下向きに傾いているが、顕著ではない、と述べた。ニューヨーク銀3月限は、時間外取引で2576.5~2613.0セントのレンジで推移し、前日比11.4セント高の2588.0セントとなった。3月限は高寄りしたのち、リスク選好のドル安を受けて堅調となった。

NY原油

NYMEXで原油先物相場は下落した。WTIでこの日から期近となった3月物は前日比0.18ドル(0.3%)安の1バレル53.13ドルで終えた。終値の前営業日比(速報値)は、期近2限月が前日比0.18~0.15ドル安。その他の限月は0.11~0.04ドル安。米石油協会(API)が発表した米週間石油在庫統計で、原油や石油製品の在庫が増加したことが重しとなった。バイデン政権の経済政策を期待した買いが一巡したことも背景。ただ、22日に米エネルギー情報局(EIA)が発表する週報を控えて動意は限られた。来月の春節まではまだ期間があるものの、中国で新型コロナウイルスが拡散するリスクがあることは重し。中国の感染者数の水準は限定的だが、旧正月の大移動によって再流行が強まることが警戒されている。中国は世界最大の原油輸入国。バイデン新政権がイラン核合意に戻る可能性が高いことは圧迫要因。トランプ前政権が一方的に破棄したイラン核合意に米国が復帰するなら、米国の対イラン制裁は緩和あるいは解除される見通しであり、イラン産原油の市場への流入が拡大する。石油輸出国機構(OPEC)プラスの昨年12月の減産遵守率が99%となったと伝わり、昨年11月の101%を下回ったもようだが、特に材料視されていない。昨年12月の減産目標は日量770万バレル。今年1月には同720万バレルに縮小されている。

シカゴコーン・大豆

コーンは概ね反発。終値の前営業日比は、0.25セント安~3.00セント高。中心限月の期近3月限は2.25セント高の524.25セント。大豆は期近の主要限月は反発。終値の前営業日比は3.75セント安~2.75セント高。中心限月の期近3月限は0.75セント高の1370.25セント。  米農務省(USDA)がデイリーで大口成約を発表したことが強気要因となった。また、アルゼンチンの少雨傾向予想とこれを受けた生育不安も買いを促す材料となった。ただ、高値に達したところは売り直されて上げ幅を縮小したほか、終値はこの日の安値圏になっている。3月限は521セントで取引を開始した後に急速に値位置を切り上げ、アジアから欧州の時間帯にかけての時間外取引では525セントが下値支持線として意識される底堅い足取りとなったうえ、欧州の時間帯後半には、この日の高値となる531.50セントまで値位置を切り上げた。前日まで修正安となったが、買い戻しが先行した。


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