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東京コーン

「コーン」の分析ポイント

「コーン」は3月下旬頃から9月中旬頃までの「天候相場」期と9月中旬頃から3月上旬頃までの「需給相場」期とに分けられます。 「天候相場」期に荒天がおきると、作付け、生育などに遅れが生じ、作柄も悪化する可能性が高くなります。特に7月中旬頃から8月上旬頃までの「受粉期」は天候に注意が必要です。
「需給相場」期には、輸出成約高や輸出検証高の増減により価格が動きやすくなります。特に世界最大の人口を有する中国向けの輸出量が注目されてきます。
また、南米の生産高などにも注意が必要です。

発表項目 日付(現地時間)
穀物需給報告 毎月10日頃
週間作物進度報告 原則毎週月曜日※4-11月
週間輸出成約高 原則毎週月曜日
週間輸出成約高 原則毎週木曜日
作付意向面積 3月末
作付面積報告 6月末
四半期在庫報告 3・6・9月末/1月10日頃
キャトル・オン・フィード 毎月20日頃

「コーン」価格について

「東京コーン」の価格変動を予測するためには、価格指標となる「シカゴコーン」の価格変動を予測することが重要です。
「シカゴコーン」の価格変動を予測するためには、「コーン」の需給要因をしっかりと把握することがポイントになります。
穀物など農産物の価格は、作付けから収穫までの間は、産地の天候に大きく影響されます。また収穫後翌年の作付けが始まるまでの期間は、市場は需給動向を主な要因として動きます。こうしたその時々の需給バランスに影響を与える要因を理解することが大切です。
また「コーン」の供給は輸入に依存しているため、価格は為替レートの変化にも影響されます。

理論価格の算出方法

以下の式で換算すると「シカゴコーン」価格から換算した「東京コーン」の理論価格を算出できます。

(「シカゴコーン」価格+150セント[C&Fプレミアム])÷100[ドル換算]×39.37[トン換算]×為替レート[ドル/円・円換算]×1.07[CIF係数]

※おおよその目安として「シカゴコーン」価格が1セント上昇すると「東京コーン」理論価格は約40円上昇し、「ドル円」レートが1円円安に動けば、約200円上昇します。
※CIF・・・輸入諸経費

シカゴコーン 東京コーン
米ドル建て 日本円建て
1ブッシェル(bu)
=約25.4kg
1トン(t)
セント/bu 円/t

関連キーワード解説

USDA需給報告

USDA(米農務省)から毎月10日前後に発表される「需給報告」では、総供給から総需要を差し引いた期末在庫の増減が注目されます。また、期末在庫を総需要で割った在庫率は、需給のひっ迫や緩和の判断材料となり、コーンの場合は15~20%が適正水準といわれています。

天候相場要因

コーンは、作付け→発芽→タッセリング→シルキング→受粉→ドウ→デント→成熟→収穫という生育過程となり、米国産地で4月~5月に行われる作付けには長雨が警戒されます。その年の収穫を左右する7月初旬~8月上旬にかけての受粉には、適度の湿度(降雨)が必要となります。

中国の動向

米国に次ぐ生産国である中国では、近年2億トン前後生産され、世界全体の約22%程を占めていますが、食肉文化の浸透による家畜飼料の需要増加など消費構造の変化から国内需給のひっ迫により輸出停止をした経緯があるなど、中国の動向に関心が高まっています。

「コーン」の基礎知識

「コーン」は南米アンデス山脈の低地帯が原産地といわれていましたが、最近メキシコで「コーン」の花粉の化石が発見され、メキシコでも作られていたことが分かりました。かつてマヤ文明(紀元前200年ごろ)が発達した地域において、主産物として栽培され、農耕文化・文明の発達に大きな役割を果たしたといわれています。
1492年、コロンブスによるアメリカ大陸発見以降西洋に「コーン」が伝えられ、全世界で生産されるようになりました。 現在「コーン」は、小麦・コメと並ぶ世界三大穀物の一つと呼ばれ、多くの国で生産されています。

「コーン」の供給

「コーン」は全世界で生産され、主要生産国としては米国・中国・ブラジルなどが挙げられますが、輸出面で市場に及ぼす影響が大きい国は、米国・アルゼンチンなどとなります。
「コーン」の世界年間生産量は約9~10億トンで、米国の生産量は3億~3億6,000万トン程度と世界生産量の35%前後を占め、輸出では世界の50~70%のシェアを占めています。
米国の主要生産地は、コーンベルト地帯(アイオワ・イリノイ・ネブラスカなどを含めたおよそ8州)と呼ばれる地域で、米国内の生産量のおよそ80%がこの地域で生産されています。

「コーン」の需要

日本は世界最大の「コーン」輸入国で、全世界の輸入総量の約20%を占めています。また日本は米国産だけで全体の約85%以上を輸入しています。 「コーン」はそのほとんどが飼料用として使用されていますが、異性化糖やアルコール・コーンスターチ・種子用などへの用途もあります。原油価格の高騰を受け、燃料用エタノールの生産量も急増しています。
日本国内では約70%が飼料用(養豚・乳牛・肉牛・養鶏の配合飼料)として用いられ、残り約30%が食品用、加工用(ブドウ糖・水飴・異性化糖・ビール・蒸留酒などの発酵原料)に利用されています。最近では近代化が進むアジア地域で、食文化の変化(鶏肉から豚肉、豚肉から牛肉へと出荷するまでに、より多くの飼料が必要な家畜を食用にすることへの変化)から需要が拡大しています。

世界の「コーン」市場

世界を代表する穀物先物市場は、米国の穀物集散地シカゴにある、シカゴ商品取引所(CBOT)の先物市場です。 CBOTに上場されている「コーン」先物価格は、世界の「コーン」価格の指標となっています。生産地帯を拠点とする市場であるため、生産者のヘッジ利用が活発です。
日本を代表する「コーン」先物市場としては、東京商品取引所があげられます。日本の先物市場でのヘッジ利用は、流通を担う商社などによるものが中心となっています。 東京商品取引所に上場されている「コーン」先物の価格は、シカゴの穀物価格を反映して動いています。