東京一般大豆

「一般大豆」の分析ポイント

発表項目 日付(現地時間)
穀物需給報告 毎月10日頃
週間作物進度報告 原則毎週月曜日※4-11月
週間輸出検証高 原則毎週月曜日
週間輸出成約高 原則毎週木曜日
作付意向面積 3月末
作付面積報告 6月末
四半期在庫報告 3・6・9月末/1月10日頃
キャトル・オン・フィード 毎月20日頃

「大豆」は4月下旬頃から9月中旬頃までの「天候相場」期と9月中旬頃から3月上旬頃までの「需給相場」期とに分けられます。
「天候相場」期に荒天がおきると、作付け、生育などに遅れが生じ、作柄も悪化する可能性が高くなります。
特に8月上旬頃から9月上旬頃までの「開花」「着サヤ」期の天候が重要になります。
また、コーンに作付け遅れがおこると、大豆の作付面積が増える傾向がありますので、4月の天候にも注意が必要です。
「需給相場」期には、輸出成約高や輸出検証高の増減により価格が動きやすくなります。特に世界消費の30%程度を占める中国向けの輸出量が注目されてきます。
また、世界生産高の50%程度を占める南米(ブラジル・アルゼンチン等)の生育状況などにも注意が必要です。

「一般大豆」価格について

「東京一般大豆」の価格変動を予測するためには、価格指標となる「シカゴ大豆」の価格変動を予測することが重要です。
「シカゴ大豆」価格の変動を予想するためには、「大豆」の需給要因をしっかりと把握することがポイントになります。
穀物など農産物の価格は、作付けから収穫までの間は、産地の天候に大きく影響されます。また収穫後翌年の作付けが始まるまでの期間は、市場は需給動向を主な要因として動きます。こうしたその時々の需給バランスに影響を与える要因を理解することが大切です。
また「大豆」の供給は輸入に依存しているため、価格は為替レートの変化にも影響されます。


理論価格の算出方法

以下の式で換算すると「シカゴ大豆」価格から換算した「東京一般大豆」の理論価格を算出できます。


((「シカゴ大豆」価格+140セント[C&Fプレミアム])÷100[ドル換算]×36.74[トン換算]×為替レート[ドル/円・円換算]+4000円


シカゴ大豆 東京一般大豆
米ドル建て 日本円建て
1ブッシェル(bu)
=約27.2155kg
1トン(t)
セント/bu 円/t

※おおよその目安として「シカゴ大豆」価格が1セント上昇すると「東京一般大豆」理論価格は約30~40円上昇し、「ドル円」レートが1円円安に動けば、約400円上昇します。

関連キーワード解説

USDA需給報告

USDA(米農務省)から毎月10日前後に発表される「需給報告」では、総供給から総需要を差し引いた期末在庫の増減が注目されます。また、期末在庫を総需要で割った在庫率は、需給のひっ迫や緩和の判断材料となり、大豆の場合は10~15%が適正水準といわれています。


天候相場要因

米国産地では、5~6月の長雨は作付けの妨げになります。開花・受粉・着莢期にあたる7~8月は高温で乾燥した天候が続くと生育不良で不作・減産は避けられません。成熟期の9月には早霜が警戒され、収穫期となる9月中旬から11月下旬には雨による収穫遅れが懸念されます。


南米大豆の生産動向

南米のブラジル・アルゼンチンで世界全体の40~50%の生産シェア、世界輸出の約50%のシェアを占めています。両国では10~12月に作付けられ、1~2月の生育期を経て3~5月に収穫されることから、両国の生産動向は冬から春にかけての相場へ影響を与えることがあります。


「一般大豆」の基礎知識

「大豆」の原産地は中国で、約5,000年前から栽培されていたとみられ、日本には約2,000年前に中国から伝来したと言われています。 安土桃山時代に茶道懐石料理が普及したことがきっかけとなり、一般に広まりました。 現在、「大豆」を原料とした味噌・醤油・豆腐・納豆などは我々の生活にはなくてはならないものとなっています。
「大豆」は「畑の肉」といわれるほど栄養価が高く、近年では植物性たんぱく質の重要性が認識され、肥満防止の食肉代替えとして大豆たんぱくを利用した食品開発が注目されています。


「一般大豆」の供給

「大豆」の世界年間生産量(2014-15年度)は約3億1,500万トンで、主要生産国である米国・ブラジル・アルゼンチン・中国の4カ国で世界生産量の約85%を占めています。
特に米国は世界生産量の約34%を占める最大の生産国で、約1億トンを生産しています。
「大豆」の生産量は作付面積と作付け後の天候に左右され、作付け期の長雨、その後の乾燥天候が生育に悪影響を与えます。
また、「大豆」と「トウモロコシ」は生産地域や用途に関して共有する部分が多いことや、「トウモロコシ」が「大豆」に比べ早く作付けされることから、作付け期の天候悪化などが原因で「トウモロコシ」の作付け面積が減少した場合、代替に「大豆」の作付け面積が増加することがあります。


「一般大豆」の需要

最大の大豆生産国である米国は、60~70%を国内で消費し、30~40%弱を輸出しています。
米国では、「大豆」は主に圧砕され、「大豆油」「大豆ミール」として消費されます。 大豆油は植物油の中で最も多く生産され、サラダ油・マーガリン用など主に食用油として使用されます。
「大豆」の油を絞った後の大豆ミールは、ほとんどが配合飼料として使用され、その多くは養鶏用です。 これ以外の用途としては、輸出用や種子・その他の飼料・食品用などに使われます。
世界最大の大豆輸入国は中国で、日本は約80%を米国から輸入しています。
日本では約80%が搾油用(油・飼料)、約20%が食品用(高品質の大豆)として使用され、年間約500万トン消費されています。


世界の「一般大豆」市場

世界を代表する穀物先物市場は、米国の穀物集散地シカゴにある、シカゴ商品取引所(CBOT)の先物市場です。 CBOTに上場されている大豆先物価格は、世界の大豆価格の指標となっています。
日本を代表する大豆先物市場としては、東京商品取引所があげられ、日本の大豆先物取引の中心的存在です。 東京商品取引所に上場されている大豆先物の価格は、シカゴの穀物価格を反映して動いています。
東京商品取引所をはじめとした日本各地の取引所で上場されている「大豆」先物は、遺伝子組換え大豆及び遺伝子組換えの有無を選別していない「大豆」を取引しています。