取引銘柄LineUp

東京小豆

「小豆」価格について

「小豆」の価格変動を予測するには、需給関係を理解することが大切ですが、「小豆」の需要は比較的安定しているため、供給量の変化を把握することが重要です。
主要産地である北海道の生産、中国からの輸入、主にこの2つが注目されます。
また投機的売買の対象とされることも多く、市場の内部要因で動く場面が見受けられます。

◆「小豆」の分析ポイント
[1] 消費地市場の在庫状況
[2] 納会動向
[3] 北海道産の生産状況
[4] 中国産の輸入状況

関連キーワード解説

消費地市場在庫

毎月初から5営業日目に東京・関西の2商品取引所から発表される「東京・神奈川」「京阪神」地区の国内産・中国産の入庫・出庫状況から算出した前月末時点での在庫となります。

輸入割当数量

農水省がその年度の収穫量と出回り、需要などを検討し決定するもので、上期と下期に分け、春(4月)と秋(10月)に発表されます。相場の変動要因としては、その年度の生産動向を見て「需給をコントロールする」ことになる下期の重要度が高いと言えます。

国内産と中国産

受渡し標準品は北海道産ですが、供用品として中国産の受渡しも可能です。中国産は標準品よりも品質が劣るため、先物市場価格よりも割引され、河北省・山東省・陝西省・山西省産は6,000円引き、黒龍江省・吉林省・遼寧省産は7,000円引きの格差となります。

「小豆」の基礎知識

「小豆」は東アジア(中国東部・朝鮮半島)が原産地であり、8世紀ごろまでに中国から日本へ伝来したといわれています。「脂質が少ない」「でんぷん質が多い」「たんぱく質と炭水化物に富む」「栄養価が高い」ことから、主に和菓子などの材料として用いられています。 また「小豆」はその色(赤褐色)から、赤飯など慶事ごとにも使用されています。
「小豆」はやせた山間地や開拓地にも適する作物ですが、連作に弱く3~4年のサイクルでの輪作が理想とされており、広大な土地での栽培に適しています。日本では北海道が主要産地で、国内小豆生産の8割以上を占めています。 近年は、国内産のみでは需要を満たしきれないことから、中国産の小豆や調整品(加糖あん、冷凍小豆)を輸入しています。

「小豆」の供給

「小豆」の国内年間生産量は約6~9万トンで、北海道産が約80%のシェアを占めています。日本のほかに中国・タイ・カナダ・米国などでも生産されていますが、生産統計を発表しているところがないため、正確な生産高は把握できておりません。
「小豆」は天候に敏感なため、作物の生育状況は生育時の気温変化に大きく左右されます。これまで「小豆」の生育には一定の日照時間が必要で、一般に5~9月(作付けから成熟期)の平均気温が18℃を下回れば平年以下、20℃以上なら平年作ないし豊作が見込まれると言われていましたが、近年では品種改良により寒さに強く、収穫量の多い種が中心となってきたため、以前ほど天候による影響を受けなくなってきています。
中国から輸入される小豆は、主に河北省産、陜西省産、山西省産が流通しています。

「小豆」の需要

国内の年間消費量は約9~12万トンです。
製あん用と菓子類用が80%強と大半を占め、その他は家庭用、煮豆用として使用されています。年間最大の需要期は、12~1月(正月需要)、次いで3~5月(彼岸・節句)となっています。
食生活の変化から消費量は減少してきましたが、近年では和菓子への需要回帰を受け、需要量も安定してきています。

世界の「小豆」市場

「小豆」は穀物問屋や取引所を経由して、製餡(あん)などの食品加工業者や小売業者へと流通しています。 生産地の問屋と消費地の問屋の間では、仲介業者を通して現物価格を決定する取引が行なわれています。
「小豆」は、先物市場においても歴史のある商品として各地の取引所で売買されていましたが、現在では東京商品取引所と大阪堂島商品取引所でしか取引が行なわれていません。