日米株価上昇トレンドの始まりか?

    • 更新日:19/04/15
今週の日経平均株価、ドル・円想定レンジ:

 ・日経平均株価 21750円 – 22450円
 ・ドル・円 110円80銭 – 112円80銭

今週のポイント:

 ・日米新貿易協議の内容4月16日~ワシントンで開催
 ・FOMC議事録で金融政策への安心感-米国株価の支援要因
 ・米国株式の波動変化か。追随の日本株

ニュース:

日米の新たな貿易交渉が、日本時間の16日、ワシントンで始まる。当面の交渉対象とする範囲などが議論される見通しで、物品の関税以外の交渉分野をできるだけ絞り込みたい日本側に対し、アメリカ側がどのような出方をするのかが焦点です。二国間の交渉でアメリカにとって有利な貿易協定を結び、貿易赤字の削減などにつなげるねらいがある。日本との間でもTPPの代わりに二国間のFTA=自由貿易協定を結びアメリカ産の農産物の輸出拡大などを目指す意向をあからさまにしている。保護主義的な政策を次々と打ち出すトランプ政権は去年5月、貿易赤字削減のために自動車に高い関税をかけて日本車などの輸入を制限する措置を検討すると発表。自動車産業は日本経済の根幹で、仮に関税が上乗せされれば深刻な影響が及ぶ。また、今回の交渉で為替問題(為替条項を盛り込む)がテーマに含まれた場合、思惑的な円買いを招く場面もありそうだ。このタイミングで米国の主要経済指標が市場予想を下回った場合、リスク回避的なドル売り・円買いが強まる可能性は否定できない。米商品先物取引委員会(CFTC)が発表したデータを基にロイターが算出したIMM通貨先物の非商業(投機)部門の取組(4月9日までの週)によると、ドルの主要6通貨(円、ユーロ、ポンド、スイスフラン、カナダドル、豪ドル)に対する買い越し額は336億ドルと、前週の323億ドルから増加し、2015年12月以来の高水準となった。ドル買い越し額の増加は2週連続。対円では、先週より円の売り越し額が8231億円増加しドル・円は、112円台になっている。


米連邦準備制度理事会(FRB)は3月19日20日に開催した連邦公開市場委員会(FOMC)議事録を公表した。市場に対する安心感は、景気動向により今後の金融政策を弾力的に対応することが確認できたことであろう。

  1.政策:
          リスクにより、年内の政策金利据え置きを正当化
  2.見通し:
          景気次第で金利は両方に動く可能性
          もし、経済が長期の潜在的水準を上回った場合は年後半に利上げも
  3.景気判断:
          昨年10-12月期の成長減速が1-3月期も継続する見通し
  4.不透明リスク:
          ・英国の欧州連合(EU)離脱
          ・米国内の消費の弱さの長期化
          ・欧州や中国経済の成長減速の深刻化と長期化
          ・金融緩和姿勢と米中摩擦の懸念後退で変化する米国株の波動、日経平均も上昇

NYダウは昨年末から20%超の上昇
12日の米株式市場でNYダウは前日比269.20ドル高の2万6412.30ドルに上昇。昨年10月3日の最高値2万6951.81ドルを視野に捉えている。昨年12月末に2万1712.53ドルまで下落したNYダウは、20%超の上昇とV字型の回復を描いている。この株価急回復をもたらした要因は何か。FRBが金融政策を再度、緩和基調へ方向転換したことや、米中貿易摩擦の緩和方向が見えてきたことの要因が大きい。米国の金融政策は年初までの引き締め姿勢は一転、利下げも期待される緩和基調へと転換した。また、米中貿易摩擦に関しても両国は徐々に歩み寄る姿勢をみせており、貿易戦争突入による景気悪化シナリオへの懸念は後退している。更に、米政権を長らく揺さぶってきたロシア疑惑がトランプ氏側の勝利となり幕を引く方向にあることも安心感を呼んでいる。逆イールドが発生して、景気後退が訪れるとしても、それはまだ先のこととみる向きは多い。足もとで発表された米経済指標も懸念されたほど悪いわけではない米3月雇用統計や、米3月ISM製造業指数も底堅い内容だった。また、20年の米大統領選の再選を目指すトランプ大統領は一段の景気対策を打ち出すことが期待できる。加えて、景気悪化が警戒される中国が減税策など景気テコ入れ策を発表したことも投資家のセンチメントを改善させた。米国景気に対する過剰に悲観的な見方は揺り戻しを迎えている。米企業の第1四半期(1-3月)決算の発表が本格化する。市場では第1四半期の業績は米国の主要500社ベースでは11四半期ぶりの減益となるとの観測が出ている。純利益では前年同期比4%前後の減益との予想だ。昨年7~9月期まで米国の主要企業の増益率は2割を超えていただけに、失速懸念は強いものの減益幅が縮小するだけでも投資家のセンチメントは改善されそうだ。米中首脳会談による合意がまだいつになるか、はっきりしない点や今後は米国と欧州・日本との貿易摩擦懸念が高まることが警戒材料となる。最高値を更新しても、その後は上値が重い展開となるだろうとみる。5月にかけ最高値更新後に、いったんは調整局面に入る可能性はある。日本株式も同じような値動きになることが想定できるため5月連休明けに一端の高値を付けると思われる。22500円から23000円が可能性としてありうるか。日米株価とも景気減速懸念で下落に備えていた市場参加者が多い中、逆の値動きになり始めた今、買戻しを誘発しながら高値を更新する相場が、始まった感は、強い。


今週の経済指標:

15日:《決算発表(国内)》
          日置電、ヨシムラフード、トウキョベース、TKP、串カツ田中、バロック、ウォンテッドリ、マネフォワ-ド、メタップス、RPA、古野電、サマンサJP、ベルク
          米4月ニューヨーク連銀景気指数(21:30)
          《決算発表(米国)》
          ゴールドマン・サックス、M&Tバンク、シティグループ
16日:2月第3次産業活動指数(13:30)
          20年国債入札
          《決算発表(国内)》
          ブロンコB
          独4月ZEW景況感指数(18:00)
          米3月鉱工業生産指数(22:15)
          米4月NAHB住宅市場指数(23:00)
          《米決算発表》
          Netflix、IBM、ジョンソン・エンド・ジョンソン、プロロジス、ブラックロック、ユナイテッドヘルス・グループ
17日:3月貿易統計(8:50)
          3月首都圏新規マンション発売(13:00)
          《決算発表(国内)》
          いちご
          中国3月都市部固定資産投資(11:00)
          中国3月鉱工業生産(11:00)
          中国3月小売売上高(11:00)
          中国1-3月期GDP(11:00)
          米2月貿易収支(21:30)
          ベージュブック
          《米決算発表》
          モルガン・スタンレー、ペプシコ、アボット・ラボラトリーズ、テキストロン、USバンコープ、バンク・オブ・ニューヨーク・メロン、イー・トレード
18日:中国3月貿易収支
          《決算発表(国内)》
          DNAチップ
          米3月小売売上高(21:30)
          米4月フィラデルフィア連銀景気感指数(21:30)
          米3月景気先行指数(23:00)
          米2月企業在庫(23:00)
          《米決算発表》
          リージョンズ・フィナンシャル、スナップオン、ハネウェル、PPGインダストリーズ、トラベラーズ、サントラスト・バンクス、フィリップモリス、BB&T、インテュイティヴ・サージカル、ピープルズ・ユナイテッド・バンク
19日:3月消費者物価指数(8:30)
          《決算発表(国内)》
          ゲンキードラ、モバファク、光世証、ゲンダイAG、ベクター、アジュバン、日鋳造、エンプラス、東邦レマック、サーティワン、モーニングスタ、KOA
          米3月住宅着工件数(21:30)
          休場:米、英、香港(Good Fridayで休場)

日経平均 テクニカル&サポート:

22578.88円– ボリンジャー:+3σ(13週)
22397.78円– 均衡表雲上限(週足)
22260.16円– ボリンジャー:+3σ(25日)
22116.11円– ボリンジャー:+2σ(13週)
22002.61円– ボリンジャー:+2σ(25日)
21999.25円– ボリンジャー:+1σ(26週)
21888.22円– 200日移動平均線

21870.56円– 4月12日日経平均株価引け値

21766.75円– 5日移動平均線
21745.06円– ボリンジャー:+1σ(25日)
21695.25円– 均衡表転換線(日足)
21653.35円– ボリンジャー:+1σ(13週)
21487.50円– 25日移動平均線
21406.06円– 均衡表基準線(日足)
21350.05円– 均衡表雲上限(日足)
21250.86円– 26週移動平均線
21229.95円– ボリンジャー:-1σ(25日)
21190.59円– 13週移動平均線
21164.56円– 均衡表転換線(週足)
21008.16円– 75日移動平均線



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