1-3GDP市場予想を上回り堅調

  • 更新日:19/05/20
今週の日経平均株価、ドル・円想定レンジ:

 ・日経平均株価 20900円 – 21550円
 ・ドル・円 108円80銭 – 110円80銭

今週のポイント:

 ・米中貿易戦争長期戦へ、G20が目先の山場

ニュース:

20日に発表された1-3月の実質GDPは、2.1%増と市場予想-0.2%を上回り堅調な結果となった。米中貿易摩擦のGDPベースでの影響は、今のところ軽微。関税引き上げが、今後の経済ファンダメンタルズに与える影響は、徐々に顕在化してくると想定している。GDPの数値からは、消費税見送りの思惑は、下火になると思われる。市場参加者は、海外・国内の短期筋中心と思われることから日々の上下動は、比較的大きな展開が想定できる。基本スタンスは、戻り売り。


関税の引き上げは、中国への影響は甚大。中国も報復関税をアメリカに対して課している。しかしながら中国のアメリカからの輸入額が1300億ドル、アメリカの中国からの輸入額は5390億ドルなので、報復関税をやりあっても、中国のほうが先に弾が切れてしまう。このことだけをみても中国には勝ち目はないように見える。中国の対米輸出比率は20%と低く一見問題がないように見えるが、米国の対中国経常赤字は4011億ドル(米国GDP比2%)。中国の2018年経常黒字は491億ドル(貿易黒字は3952億ドル、内対米黒字は4193億ドル)なので、中国の外貨取得の源泉は米国輸出によって稼がれている。対米輸出の急減は直ちに中国に外貨不足を引き起こす。また、報復関税に関して本当に勝敗がつくのは、関税によって自国の輸入製品の価格が上昇するかどうかだ。関税の結果、価格が上昇するかしないか、が勝負の本質。対米貿易黒字激減を許容する余地は今の中国経済にはほとんどない、と言える。関税引き上げが実体経済に影響を及ぼさないうちに、譲歩せざるを得ないだろう。対米貿易黒字急減→外貨準備の急低下・中国企業のドル調達不安という展開は、中国が何としても避けねばならないアキレス腱。貿易戦争の趨勢は、アメリカの勝ちは明白。米中貿易戦争以降も、アメリカの物価はまったく上がっていない。インフレ目標2%に範囲内に見事におさまっている。物価が上がっていないということは、関税分の価格転嫁ができていない。それは、中国からの輸入品が、他国製品によって代替できているか価格か低下しているかということだ。価格転嫁ができなければ、輸出側の中国企業が関税上乗せ分の損をまるまる被ることになる(一方アメリカ政府は、まるまる関税分が政府収入増になる)。中国の物価はどうか。中国では、食品を中心として物価が上昇している。つまり、価格転嫁が進んでいる。米中貿易戦争はしばらく続くことになるが、続けば続くほど、中国にとっては不利で、結局、習近平体制の基盤を大きく揺るがすことにもつながる。トランプ大統領は中国の現体制の崩壊まで、この貿易戦争を続ける戦略かもしれない。6月28日のG20で米中首脳会談が開催されるが、この会談前の事前協議での観測記事に注意が必要。G20では、再度の交渉決裂と思われる。


今週の主な経済指標:

20日:日本1-3月GDP速報値
          米パウエルFRB議長が講演
21日:訪日外客数
          4月首都圏新規マンション販売数
          ユーロ圏消費者信頼感指数
          米4月中古住宅販売件数
          パウエルFRB議長発言
          OECDが世界経済見通しを公表
22日:日本貿易収支
          3月機械受注
          英消費者物価コア指数
          米FOMC議事要旨(4月30日-5月1日開催分)
23日:独GDP確報値
          独PMI
          ユーロ圏PMI
          米PMI
          欧州議会選挙26日まで
24日:米耐久財受注
          日本消費者物価指数
          3月全産業活動指数
25日:トランプ大統領夫妻が国賓として来日(28日まで)

日経平均 テクニカル&サポート:

21851.37円– 200日移動平均線
21795.12円– 25日移動平均線
21557.19円– 均衡表転換線(週足)
21557.19円– 均衡表基準線(日足)
21536.21円– 13週移動平均線
21470.97円– 均衡表転換線(日足)
21407.51円– 75日移動平均線
21376.83円– ボリンジャー:-1σ(25日)
21367.78円– 均衡表雲上限(日足)
21344.92円– 新値三本足陽転値

21250.09円– 5月17日日経平均株価引け値

21206.39円– 26週移動平均線
21152.03円– 5日移動平均線
21136.85円– ボリンジャー:-1σ(13週)
21087.85円– 均衡表雲下限(日足)
20958.54円– ボリンジャー:-2σ(25日)
20823.69円– 均衡表基準線(週足)
20737.48円– ボリンジャー:-2σ(13週)
20540.25円– ボリンジャー:-3σ(25日)
20504.54円– ボリンジャー:-1σ(26週)
20338.12円– ボリンジャー:-3σ(13週)


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