米中全面対決の様相

  • 更新日:19/06/03
今週の日経平均株価、ドル・円想定レンジ:

 ・日経平均株価 19800円 – 20750円
 ・ドル・円 106円50銭 – 109円30銭

今週のポイント:

 ・関税障壁のメキシコへの拡大
 ・米中貿易戦争全面対決の様相

ニュース:

今週の株式市場は、昨年12月の安値18948円までの下落を第一波の下げ、その後、4月高値22362円まで戻したが、5月下旬の下落で第二波の本格的な下げが始まったとみている。目先の目処は、20000割れ、その後の下値目処は、18948円となろう。通常第二波の下落は、第一波より下値が深い傾向があり要注意。値ごろの買いは、慎重を期したほうが得策であろう。国内・外部の株式投資環境は、悪化する一方である。懸念で売る下げが12月、現実味を帯びた材料での下げが今回の下落であろう。


トランプ米政権は30日、国境の不法移民流入をめぐりメキシコの対策が不十分だとして、6月10日に同国からの輸入品すべてに5%の追加関税を課すと発表した。今後の対応次第では最大25%まで引き上げる。米国を脅かす非常事態に対応するため商業活動を規制する権限を大統領に与える「国際緊急経済権限法(IEEPA)」に基づき関税をかける。メキシコが対策を取らなければ7月1日に10%、8月1日に15%、9月1日に20%、10月1日に25%へと5%ずつ段階的に引き上げる。不法移民の流入が減るまで最大25%の関税を維持する。メキシコが効果的な対策を取ったと判断した場合には関税を解除するという。米国のメキシコからの輸入は2018年で3465億ドル(約38兆円)。自動車関連や電気製品、食料品が中心で、中国(5395億ドル)に次いで2番目に大きい。今回の関税の対象は、計2500億ドル分の中国製品に課している制裁関税の規模を上回ることになる。貿易摩擦が強まり、世界経済への悪影響が一段と広がる恐れがある。メキシコからの輸入のうち自動車関連が1281億ドルと4割弱を占める。米自動車大手のほか、トヨタ自動車や日産自動車、本田など日本勢が米国市場に完成車を輸出している。メキシコ製の部品を米国に持ち込んで米国工場で組み立てることも多い。北米自由貿易協定(NAFTA)により条件を満たす製品は無関税だが、最大25%の関税がかけられればコストがかさみ企業業績にも影響が出る可能性がある。日本企業は、メキシコに1117社進出している。中国に続きメキシコも関税障壁問題で自動車関連企業中心に対応が迫られる。グローバルな生産体制の見直しには、時間と資金が必要な為業績への下方圧力は、かなり大きなものなる。


中国人民銀行(中央銀行)の戴相竜元総裁が31日、米中首脳会談について、通商に関して大きな進展は予想していないと述べるなど、米中対立の長期化を覚悟する向きが増えてきた。また、中国の米国に対するレアアース制裁の可能性も見せ始めており全面対決の可能性がより高まっている。6月28日-29日G20での米中首脳会談も現状開催されるか未定である。中国が、面子を保つ為どこまで意地をはれるであろう。経済構造から初期のダメージは、中国経済に与える下方圧力の方が桁違いに大きい。中国の貿易黒字の大方が米国から稼ぎ出されていたことを考えると今年の年末には中国の外貨準備高が大幅な減少になることが推測できる。中国の貿易戦争にたいする時間的猶予は、あまり無いのが実態であろう。中国商務省が2日に発表した米中協議に関する新たな報告書では「中国はいかなる圧力も恐れない」とする一方で「対話を通じて解決することを望んでいる」と明記した。


今週の主な経済指標:

  3日:1-3月期法人企業統計(8:50)
          5月自動車販売台数(14:00)
          米 5月 ISM 製造業景況指数(23:00)
          米 4月建設支出(23:00)
  4日:FRB は金融政策運営の見直しに向けて会議を開催(~5日)
  5日:豪 1-3月期 GDP(10:30)
          米 5月 ADP 雇用統計(21:15)
          米 5月 ISM非製造業景況指数(23:00)
          米 ベージュブック
  6日:ECB 定例理事会(ドラギ総裁会見)
          米 4月貿易収支(21:30)
  7日:4月家計調査(8:30)
          4月毎月勤労統計調査(8:30)
          4月景気動向指数(14:00)
          米 5月雇用統計(21:30)
          米 4月消費者信用残高(8日 4:00)

休場:中国、香港、台湾(端午節)

日経平均 テクニカル&サポート:

21489.46円– 13週移動平均線
21472.25円– 均衡表転換線(週足)
21472.25円– 均衡表基準線(日足)
21463.75円– 25日移動平均線
21461.02円– 75日移動平均線
21330.25円– 均衡表雲下限(日足)
21144.52円– 26週移動平均線
21062.98円– 新値三本足陽転値
21035.54円– ボリンジャー:-1σ(13週)
20997.96円– 5日移動平均線
20993.06円– 均衡表転換線(日足)
20971.61円– ボリンジャー:-1σ(25日)
20823.69円– 均衡表基準線(週足)

20601.19円– 5月31日日経平均株価引け値

20581.62円– ボリンジャー:-2σ(13週)
20479.48円– ボリンジャー:-2σ(25日)
20446.63円– ボリンジャー:-1σ(26週)
20127.70円– ボリンジャー:-3σ(13週)
19987.35円– ボリンジャー:-3σ(25日)
19748.73円– ボリンジャー:-2σ(26週)
19050.84円– ボリンジャー:-3σ(26週)


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