日経平均戻りの最終局面か

  • 更新日:19/06/10
今週の日経平均株価、ドル・円想定レンジ:

 ・日経平均株価 20600円 – 21550円
 ・ドル・円 107円20銭 – 109円20銭

今週のポイント:

 ・G20での米中貿易協議に対する思惑
 ・14日SQに向けたポジション整理・株価指数先物がかく乱要因
 ・米国市場のFRB金融緩和期待

ニュース:

今週の株式市場は、買い戻し先行で続伸の展開となろう。トランプ大統領は、日本時間の8日9時30頃にメキシコへの関税の無期延期をツイッターで投稿し、懸念材料の一つが消えた。5月の米雇用統計では、非農業部門雇用者数が3カ月ぶりの低い伸びにとどまり、平均時給も伸びが鈍った。労働省が7日発表した。景気の弱さがより広範囲にわたっていることが示唆され、トランプ政権の通商政策が経済への重しとなる中で、米金融当局が利下げに踏み切るとの予想を強める結果となった。米国市場では、FRBが7月に金融緩和実施観測80%にまで強まっている。日経平均株価は、米国市場、メキシコの関税無期限延期、FRBの金融緩和期待、SQに向けて週前半は、買い戻し先行の続伸の可能性が高い相場となろう。


米金融当局者は、経済は堅調との認識を示しているが、パウエル連邦準備制度理事会(FRB)議長は4日、必要なら利下げの可能性を閉ざさない姿勢を示唆した。米景気拡大は7月に過去最長記録を更新する勢いだが、今回の雇用統計を受け、経済成長を支えるために利下げが必要だとの主張が勢いを増している。市場は、今年2回から3回の利下げの可能性を織り込み始めている。5月の非農業部門雇用者数は、前月比7万5000人増に鈍化。非農業部門雇用者数の3カ月平均は15万1000人増となった。製造業の雇用者数は前月比3000人増に減速。市場予想には一致。建設業の雇用は4000人増に鈍化。専門職・ビジネスサービスは3万3000人増と、前月の増加数の半分程度にとどまった。小売りは7600人減と、4カ月連続のマイナス。政府部門は1万5000人減少。民間部門は9万人増で、前月は20万5000人増に下方修正された。


ムニューシン米財務長官は8日、米中の貿易交渉について「現時点で閣僚級協議を開く予定はない」と記者団に述べた。トランプ米大統領は中国の習近平(シー・ジンピン)国家主席と月内に会談する意向を示しているが、貿易戦争の早期解決が難しいことを示唆した。同財務長官は「中国との取引が成立しなければ追加関税を発動する」とも改めて述べた。トランプ氏は大阪で6月末に開くG20サミット後、現在は制裁対象としていない3000億ドル(約32兆円)分の中国製品に関税を課すかどうか判断するとしている。米中首脳会談は現時点で未定で、ムニューシン氏も「首脳会談は歴史的な取引になる可能性はあるが、どういう結果になるか推測はしない」と述べるにとどめた。


要点整理:

1:米国市場は、FRBの金融緩和期待でNYダウは、5連騰で1168ドル上昇した。
2:メキシコの関税が、無期限延期された。
3:日経平均は、14日のSQを控えて株価指数先物主導で買戻し相場の可能性が高い。
4:米中貿易実務者協議の予定は、無く、28-29日の米中首脳会談の結果次第で非関税分3000億ドルに制裁関税の可能性がある。
5:米国経済は、減速傾向の経済指標が連続し始めている。

FRBの緩和観測、需給面での踏み挙げ(買戻し)相場では、短期間で想定以上の値幅がついて戻る局面と見ている。中長期スタンスの投資では、売却するにはいいタイミングと思われる。日米とも買われすぎの局面が、今週前半。その後、下落し揉み合いを想定。


今週の主な経済指標:

10日:1-3月期 GDP 改定値(8:50)
          中国 5月貿易収支
          米政府はメキシコからの輸入品全てに 5%の追加関税を実施
          米 4月建設支出(23:00)
11日:5月マネーストック(8:50)
          5月工作機械受注(15:00)
          米 5月生産者物価(21:30)
12日:5月国内企業物価指数(8:50)
          4月機械受注(8:50)
          中国 5月消費者物価(10:30)
          中国 5月生産者物価(10:30)
          米 5月消費者物価(21:30)
13日:4-6月期法人企業景気予測調査(8:50)
          5月都心オフィス空室率(11:00)
          米 5月輸出入物価(21:30)
14日:メジャー SQ 算出日
          中国 5月都市部固定資産投資(11:00)
          中国 5月鉱工業生産(11:00)
          中国 5月小売売上高(11:00)
          米 5月小売売上高(21:30)
          米 5月鉱工業生産・設備稼働率(22:15)
          米 6月ミシガン大学消費者マインド指数(23:00)
          米 米 4月企業在庫(23:00)

休場:豪、独(10日)

日経平均 テクニカル&サポート:

21923.95円– 均衡表雲上限(日足)
21913.96円– ボリンジャー:+1σ(13週)
21744.23円– ボリンジャー:+1σ(26週)
21727.57円– 200日移動平均線
21548.73円– ボリンジャー:+1σ(25日)
21451.52円– 75日移動平均線
21434.23円– 13週移動平均線
21395.75円– 均衡表雲下限(日足)
21326.28円– 均衡表転換線(週足)
21312.17円– 均衡表基準線(日足)
21146.49円– 25日移動平均線
21088.12円– 26週移動平均線
20954.50円– ボリンジャー:-1σ(13週)
20942.53円– 新値三本足陽転値

20884.71円– 6月7日日経平均株価引け値

20823.69円– 均衡表基準線(週足)
20793.67円– 均衡表転換線(日足)
20744.24円– ボリンジャー:-1σ(25日)
20650.85円– 5日移動平均線
20474.77円– ボリンジャー:-2σ(13週)
20432.01円– ボリンジャー:-1σ(26週)
20342.00円– ボリンジャー:-2σ(25日)
19995.04円– ボリンジャー:-3σ(13週)
19939.75円– ボリンジャー:-3σ(25日)
19775.90円– ボリンジャー:-2σ(26週)


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