日本株式への悪材料懸念台頭で下値を探る展開

  • 更新日:19/06/24
今週の日経平均株価、ドル・円想定レンジ:

 ・日経平均株価 20500円 – 21400円
 ・ドル・円 105円10銭 – 108円30銭

今週のポイント:

 ・G20での米中首脳会談 
 ・為替の円高動向 
 ・米国・イランの緊張状態悪化 

ニュース:

今週の株式市場は、大阪で開催されるG20での米中首脳会談での貿易協議の動向とイラン情勢、それを受けた為替の円高推移次第で日本株式の値動きに大きな影響を与えるであろう。上述の3ポイントのうち米中首脳会談は、早ければ今週金曜日に協議内容が出てくるであろう。イラン情勢は、為替の円高要因として強く働く可能性が高いことから緊張状態の悪化は、日本株式に大きく影響する可能性がある。米国もイランに対する武力行使10分前にトランプ大統領が、攻撃中止命令を出したが、24日に大規模なイラン制裁が発表される。


中国外務省は23日、習近平国家主席が20カ国・地域(G20)首脳会議に出席するため、27~29日の日程で大阪を訪問すると正式に発表した。習氏の訪日は2013年の国家主席就任後、初めて。習氏は大阪でトランプ米大統領と首脳会談を行い、5月に事実上、決裂した米中貿易協議の再開に向けて意見交換する。米側は首脳会談で交渉が物別れに終わった場合、年3000億ドル(約32兆円)分の中国産品に25%の追加関税を課す準備を進める。一方で中国側は、米国が輸入の8割を中国に依存するレアアース(希土類)の禁輸を示唆している。習氏は20~21日に北朝鮮を公式訪問しており、金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長との会談で非核化進展への影響力を誇示した。北朝鮮をめぐる米中の駆け引きも注目される。今回の首脳会談で米中貿易協議での相互の溝は、埋まらない。合意内容は、今年年末を目処に貿易協議を継続、3000億ドル関税は、年末まで延期が落としどころと推定している。


トランプ米大統領は22日、イランに対する「大規模な」追加制裁を24日に発動すると表明した。「米国はイランに核兵器を持たせない」と主張。無人機撃墜の報復攻撃を直前で見送ったものの、「問題が解決するまで(武力行使は)常にテーブルの上にある」と語った。イランの米無人偵察機撃墜を受け、米国とイランの武力衝突のリスクが世界を揺さぶっている。トランプ米大統領は一度承認したイラン攻撃を撤回したが、22日にはツイッターで「攻撃を取り消したのではなく、現時点ではやめただけだ」とけん制。「大規模な追加制裁を24日に発動する」と対イラン圧力を強化する意向を強調した。米イラン間の衝突は中東全域を巻き込む紛争につながりかねず、世界全体にも悪影響が及ぶ。人口8000万人超のイスラム教シーア派大国イランは、中東屈指の軍事力を誇る。さらに、イランはシリアやイラク、レバノン、イエメンなど中東各国にシーア派の親イラン勢力を多数抱える。米国とイランが全面対決に至れば、こうした勢力が駐留米軍や米国の同盟国であるイスラエル、サウジアラビアなどへの敵対行為を活発化させかねず、中東全域への戦火の拡大は避けられない。日本も無関係ではない。イランはかねて、米国との関係が悪化するたびに、イラン沖の原油輸送の大動脈ホルムズ海峡の封鎖を警告してきた。軍事衝突に伴い封鎖を強行し、「航行の自由」が妨げられれば、原油輸入の8割以上を中東に依存する日本を含め世界経済への余波は計り知れない。


要点整理:

1:G20での米中首脳会談 
2:米国・イランの緊張状態 
3:為替の円高動向 

先週末に米国株と日本株の連動相関性が急激になくなった。これは、米中貿易戦争が与える影響、為替の影響などが日米景気へのダメージの各国での相違を現出させ始めた冷静な値動きと見ている。日米では、金融政策の効果、特に更なる緩和政策の市場への影響が今後大きく異なって来ることから連動性低下は、自然なこと推定される。今週末の材料が、株価変動要因としては、大きなことから今週が21000円を挟んだ相場展開を想定している。イラン情勢の悪化が軍事的な衝突へと移行した場合や米中首脳会談での協議決裂の場合は、株価20000円割れを覚悟する必要があるかもしれない。


今週の主な経済指標:

24日:独 6月 Ifo 景況感指数(17:00) 
          米 5月シカゴ連銀全米活動指数(21:30) 
          ペンス米副大統領、中国を巡る演説予定 
25日:4月 24・25日開催の日銀金融政策決定会合議事 
26日:通常国会会期末 
          NZ 準備銀行金融政策決定会合 
          米 5月耐久財受注(21:30) 
          米民主党、大統領選候補者の最初のテレビ討論会 
27日:5月商業動態統計(8:50) 
          日中首脳会談の予定 
          米 1-3月期 GDP 確報値(21:30) 
          米 5月中古住宅販売仮契約(23:00) 
          FRB は大手銀行に対するストレステストの第 2 弾となる質的審査を含む包括的資本分析(CCAR)の結果を公表 
28日:5月失業率・有効求人倍率(8:30) 
          5月鉱工業生産(8:50) 
          G20 大阪サミット(~29日) 
          G20 に合わせて米中首脳会談の予定 
          日米首脳会談の予定 
          米 5月個人所得・個人支出(21:30) 

日経平均 テクニカル&サポート:

21790.05円– 均衡表雲下限(週足) 
21705.77円– ボリンジャー:+1σ(26週) 
21672.22円– 200日移動平均線 
21582.98円– ボリンジャー:+2σ(25日) 
21557.19円– 均衡表雲上限(日足) 
21514.08円– 均衡表雲下限(日足) 
21428.70円– 75日移動平均線 
21426.47円– 13週移動平均線 
21326.28円– 均衡表転換線(週足) 
21314.28円– ボリンジャー:+1σ(25日) 

21258.64円– 6月21日日経平均株価引け値

21230.42円– 5日移動平均線 
21211.01円– 均衡表転換線(日足) 
21134.42円– 新値三本足陰転値 
21062.05円– 26週移動平均線 
21045.58円– 25日移動平均線 
20949.68円– ボリンジャー:-1σ(13週) 
20893.73円– 均衡表基準線(日足) 
20776.87円– ボリンジャー:-1σ(25日) 
20655.75円– 均衡表基準線(週足) 
20508.17円– ボリンジャー:-2σ(25日) 
20472.89円– ボリンジャー:-2σ(13週) 
20418.32円– ボリンジャー:-1σ(26週) 
20239.47円– ボリンジャー:-3σ(25日) 


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