金価格は、レンジで下値固めの展開を想定、日経平均は、戻りを試す展開

  • 更新日:19/09/09
今週の日経平均株価、ドル・円想定レンジ:

・日経平均株価 20750円 – 21650円
・ドル・円 106円00銭 – 107円80銭

注目の先週金曜日、8月の米雇用統計は、非農業者部門雇用者数は13万人増(市場予想16万人増)、過去2ヶ月分雇用者数を下方修正、失業率が3.7%と前月から変わらず。平均自給は、前年同月比3.2%増(予想3.0%増)となった。この結果から米中貿易戦争を受けて不確実性と世界経済の成長鈍化が米雇用面にも影響を与え始め、今月のFOMCでの連続利下げ期待を補強しそうな結果となった。S&P500種株価指数が小幅ながら3日続伸した。


今週のポイント:

金融緩和強化の今週・来週

9月12日のECB理事会、17~18日のFOMC、18~19日の日銀金融政策決定会合と続くが、いずれも金融緩和的政策をとることが有力視されている。


ECB理事会では、マイナス金利の深掘りのほかQE(量的緩和)の再開に動く可能性もある。また、FOMCでは少なくとも0.25%の利下げが確実視されているが、場合によっては0.5%の引き下げという選択肢もあり得る。


金融緩和政策の余地が限定的とされる日銀はマイナス金利の深掘りが選択肢としてあがっているが、銀行への悪影響を抑えるために、銀行が預けている資金についてはプラスの金利を適用するゾーンを広げるなどの政策をセットで行うケースが考えられる。また、イールドカーブ・コントロールの誘導目標についても許容範囲を広げるなどの政策が打ち出される可能性もある。


米中貿易協議-米ソ冷戦に似た長期戦へ

米中の通商協議は滞っているが、両国当局によると、9月末の準備会合を経て、双方の交渉トップが10月初めにワシントンで協議を再開する予定。この手の話題は、これから何度も出てくると思われることから市場は、徐々に反応しなくなってくるであろう。


トランプ政権の経済政策の司令塔であるラリー・クドロー国家経済会議(NEC)委員長は、両国間の争いは長い年月に及びかねないと警告している。しかしクドロー委員長は、貿易戦争は1980年代のレーガン政権下での冷戦に似た長期的な争いになりかねないと警告。記者団に対し、「高いリスクがあるため、正しくやらなければならない。10年かかるなら、そうしよう」と述べた。


今週の株式市場

株式市場は引き続き米中摩擦問題をはじめ不透明材料が山積しているが、日米欧の中央銀行が9月の金融政策会合で緩和策を打ち出すことへの期待から、少なくとも9月17-18日のFOMCまでは売り方も動きにくく、下値に対して抵抗力を発揮するであろう。


日経平均先物9月限取引も9月12日が売買最終取引日となることも下値抵抗力の大きな要因。ボックスゾーンをやや切り上げる展開の値動きの可能性が高いと思われる。不確定要因としては、株式相場にとって悪材料が山積した時期だけに先物の買戻し圧力次第では、21500円越えも可能性としては有り得ると思われる。


為替

外部環境は、世界経済の減速で中央銀行が緩和政策に舵を取り始めている中、来週17-18日の米FOMCまでは、大きく動きづらい環境であろう。FOMCの緩和幅0.25%なのか0.50%か。その後も声明の内容によりドル・円の動きも大きく変化する。106円台の滞空時間が長い週となるであろう。


今週の金価格

先週高値を連続して更新した金価格は、今週は、値固めの週を想定。世界的な金融緩和のサポート要因が継続される中、9月17-18日に開催されるFOMCでの利下げの幅がどうなるかであろう。為替の円安は、目先の支援材料となるであろうが、全体的に強気に傾き過ぎた反動安の感は強くどの程度下押しするかが焦点。


外部環境は、金価格に有利な環境が継続、かつ強化の方向性であり上昇トレンドは、継続すると思われる。


今週の主な経済指標:

  9日: 7月国際収支(8:50) 
          4-6月期 GDP 改定値(8:50) 
          4-6月期 8月景気ウォッチャー調査 
          米 7月消費者信用残高(10日 4:00) 
          米連邦議会再開(休会明け) 
10日: 8月マネーストック(8:50) 
          8月工作機械受注(15:00) 
          中国 8月消費者物価(10:30) 
          中国 8月生産者物価(10:30) 
11日: 7-9月期法人企業景気予測調査(8:50) 
          一帯一路サミット(香港~12日) 
          米 8月生産者物価(21:30) 
12日: 8月国内企業物価指数(8:50) 
          7月機械受注(8:50) 
          8月都心オフィス空室率(11:00) 
          7月第三次産業活動指数(13:30) 
          7月ユーロ鉱工業生産 
          欧州中央銀行(ECB)政策金利 
          ドラギECB総裁定例記者会見 
          米8月消費者物価指数(CPI、21:30) 
          米先週分新規失業保険申請件数・失業保険継続受給者数 
          米8月月次財政収支(13日3:00) 
13日: 7月鉱工業生産・確報値 
          7月設備稼働率 
          ユーロ7月貿易収支 
          米8月小売売上高(21:30) 
          米8月輸入物価指数(21:30) 
          米9月ミシガン大学消費者態度指数・速報値(23:00) 
          米7月企業在庫(23:00) 



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