市場の関心は中東情勢から米中通商合意署名へ

  • 更新日:20/01/14
今週の日経平均株価、ドル・円想定レンジ:

・日経平均株価      23700円 – 24450円
・ドル・円      109円00銭 – 110円30銭
・東京金価格            5400円 – 5580円

先週末の昨年12月の米雇用統計は、労働市場の勢いが弱まったことが示唆された。雇用者数の伸びが鈍り市場予想も下回ったほか、前年同月比の平均時給も2018年半ば以来の低い増加率にとどまった。しかし、15日の米中通商協議第1段合意署名前に米財務省が中国の「為替操作国」への指定を解除する方針と伝わるなど、米中関係を巡る市場の見方は楽観に傾いている。


今週のポイント:

中東情勢緊張緩和-民間航空機誤射でイランの発言力弱体化へ

ウクライナ旅客機が墜落(176名死亡)したことへの対応にイラン国内で怒りが広がり、イランのイスラム政権が正統性の危機に直面している。墜落はイランがミサイルを誤射したことが原因だったが、軍が撃墜を認めるまでに3日間を要した。更に乗客は、イラン人とカナダ人(ほとんどがイランからの移住者でイラン国籍保有者)、同国民を革命防衛隊が誤射した結果となった。


最も影響力のあったイラン革命防衛隊の司令官が米軍に殺害されて以降、イランでは国内に一体感が広がっていたものの、撃墜を巡って国内外で批判が強まる中、そうした機運は急速に失われつつある。


イラン指導部にとって非常に敏感な時期。深刻な信用問題に直面していると、イラン政府の元高官は、真実を隠しただけでなく、事態への対応を誤ったと発言している。抗議参加者がテヘランで最高指導者ハメネイ師を公然と批判し始めている。


イラン政府は、2月11日のイラン革命記念日と2月の国会議員選挙まで自国民に対する有効なアピールを行わないとならない政治的な状況に陥った。対外的には、イラクの米軍基地への小規模な攻撃での小競り合いを行うのが限界であろう。内外情勢が、イラン政府の行動範囲を大きく狭めている。


米中第1段貿易協定の署名期待集まる

15日には第1段階貿易協定の署名式が盛大に行われる予定。2年間にわたった貿易戦争が停戦に向かうことになる。さらに、初めて、概要も公表される。これに先立ち、複数の米メディアが、米財務省が近く公表する半期為替報告書で、中国の為替操作国への指定を5カ月ぶりに解除する方針だと報じた。署名後、両国が貿易摩擦の解決に向けて半年ごとに協議することで一致したとも伝わっている。


今週の東京金価格-5400円台で下値固めの展開

東京金は、先週5573円の上場来高値を更新した。その後、中東情勢の緩和で5400円台前半まで軟化。今週は、中東情勢から米中貿易合意へ市場の関心が移行しているため為替次第であるが、再度の高値更新は、難しいであろう。もみ合いの滞空時間は、5400円台中心と考えられる。


今週の国内株式市場

中東情勢緩和と米中貿易問題への楽観的な見方から再度24000円台を試す展開となろう。米中貿易合意の内容とその後の交渉継続で期待感がより強まれば楽観的な見方が強まり日本株にも追い風の週となるであろう。


為替ドル・円-110円乗せが視野に

リスク選考から約7か月半ぶりに高値109.94円まで上昇した。1月8日に付けた安値107.64円から3営業日で2円30銭上昇した。昨年11月以降抵抗帯109.70円の壁も突破した。目先は、110円台前半を試す動きが想定されものの反落に転じる恐れがある。110円をどんどん上値を追う展開とはならないと考えられます。


今週の主な経済指標:

13日: 成人の日 
          米12月財政収支(14日 4:00) 
14日: 11月国際収支(8:50) 
          12月景気ウォッチャー調査 
          米12月消費者物価(22:30) 
15日: 12月マネーストック(8:50) 
          日銀支店長会議で黒田日銀総裁挨拶 
          地域経済報告(さくらレポート) 
          米12月生産者物価(22:30) 
          米1月NY連銀製造業景気指数(22:30) 
          ベージュブック 
16日: 11月機械受注(8:50) 
          12月国内企業物価指数(8:50) 
          米12月輸出入物価(22:30) 
          米12月小売売上高(22:30) 
          米1月フィラデルフィア連銀製造業景況感指数(22:30) 
          米11月企業在庫(17日 0:00) 
          米1月NAHB住宅市場指数(17日 0:00) 
          米11月対米証券投資(17日 6:00) 
17日: 11月第三次産業活動指数(13:30) 
          米12月住宅着工件数(22:30) 
          米12月建設許可件数(22:30) 
          米12月鉱工業生産・設備稼働率(23:15) 
          米1月ミシガン大学消費者マインド指数(18日 0:00) 



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